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パニック障害

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パニック障害

近年パニック症候群又はパニック障害と言われる人が増えてきました。

 

ここではパニック障害の詳しい説明は省略させていただきます。当ページにたどり着く方はおそらくパニック障害については詳しくお知りになっているでしょうし、またパニック障害についての説明は他のサイトでも多く扱っていることでしょう。

 

いままで多くのパニック障害の患者さんを診て来ました。ここでは実際の治療を通してパニック障害を診てきた臨床家として、また東洋医学での観点からパニック障害のことを色々述べていきたいと思います。

当院の考えるパニック障害

このパニック障害は誰でもが発症する可能性があり、決して特別な病気ではありません。臨床をはじめて30年経ちますが、昔はこういった病名はありませんでした。

 

病名はなかったのですが、症状としては結構ありました。昔からいう閉所恐怖症、高所恐怖症、過換気症候群、乗り物酔いの記憶による乗り物恐怖症、などは程度の差はありますがパニック障害の一種です。

以前の苦しかった記憶がトラウマになり同じ状況で記憶が蘇り、動悸、呼吸が早くなり、苦しくなる。  ひどい時には失神する。

 

パニック障害は20年くらい前に傷病名がついたように思います。

私はこのパニック障害は現代病の一つだと感じています。

20年以上パニック障害を治療してきて解ってきたこと

それは・・・

パニック障害は精神的緊張や寝不足などにより交感神経を過剰に働かせすぎたことが起因となります。

初めは動悸やふらつき、呼吸が浅く感じられるなどの症状から始まります。

近年のデジタル化社会は検索機能を通じてとても早く情報が集められます。

病名や身体や症状に関して検索します。

そして自分に悪い情報に反応してそれを集めます。

そして不安が増幅されます。

(なぜなら人の脳は基本的に危険を回避するように設計されていて悪い情報に敏感だからです。人類が地球上に反映できているのはこのためです。特に女性の脳は妊娠出産子育てがあるため危険を避けたがります。)

 

その結果交感神経興奮が増します。軽い症状は重い症状になっていきさらに不安が増大するという悪循環になります。

パニック障害を発症された方は最初内科などで検査を受けますが、これといって異常はでません。

そこで精神的な問題であろうということで、心療内科に行き安定剤や抗不安薬、それでもよくならないとSSRI系の薬を服用します。

しかし薬では状態が安定するだけで改善しません。

 

これで治った場合は、これはこれでいいと思います。

ただここで注意しないといけないことは、

「パニック障害が治るということは、薬を服用しなくても症状がでない状態。」

「時々状態が悪い時だけ薬を服用する。」

を本当に治癒したとすることです。

薬を多量に常用した状態でパニックの症状がないことが本当の治癒ではありません。

その状態は単に症状が表に出ていないだけです。

そこを間違え長期に抗精神薬を服用すべきではありません。

これは治ったのではなく、症状をコントロールできているにすぎないというだけです。

(ある面においてはそれも大事なことですので、薬を全否定するものではありません。できれば薬の服用なしに生きていきたいものです。)

根本から治すには自律神経の働きを高める必要があります

薬は交感神経の働きを抑制して症状を出にくくするだけです。

また東洋医学的に診て元々パニック障害になりやすい体質(自律神経の働きが弱い)があります。(東洋医学的と書きましたが、鍼灸治療=東洋医学ではありません。東洋医学とは?

その体質とは自律神経の働きが弱い体質です。

そこを改善しその後常に整えるようにしていかないとパニック障害は再発する可能性が残ってしまいます。

経過

主な症状

症状の訴え方は人によってさまざまです。

胸の締め付け感・動悸(または、実際の動悸ではなく動悸感)・胃痛、吐き気・冷や汗・気分の悪化・圧迫感などなど他(スーパーで並べない。電車に乗れない、美容室でシャンプーできない、歯医者さんであお向けない・・・)にも、それらが単独または複合的にでます。

当院での症例

34歳 女性

 小さいころから神経質で緊張しやすいタイプだった。つばが呑み込めなっかったり、緊張で軟便になったり、不安感が出たりしていた。

 今回は子供が幼稚園に行くようになって子育てから解放されたころから体調不良になる。

吐き気や床がゆらゆらしたり、電車に乗れなくなったり、、人ごみに出るのがつらく、不安になる。

 治療2回でパニック障害の発作の回数が減り楽になってきた。3回目以降は腹痛や、軟便、風邪、肩こり、首コリ、鼻づまり、行事の前の緊張、行事の後の疲れなどを取り、体調を整え、発作が出ないようにしている。

30歳 女性(川西市在住)

2月中旬に初診。妊娠5か月。2週間前に風邪を引いたことがきっかけとなり、不安感が出現。喉が詰まって水を飲むのが怖かったり、胸のあたりのザワザワ感があったり、めまいや、家事などがおっくう。以前から水に対する恐怖感や軽い不眠が時々あった。

四診から気の不足、五行の土の働きが低下(土虚)

1回の治療で体がかなり楽になる。不安感も減る。眠りが浅いのがなくなれば神経が安定したといえる。

2回目の治療でほぼ改善。

発症後2週間という短い期間であったのも幸いした。2回の治療で改善したが、体質に自律神経の弱さを持っているため、月に1回の予防として来院中。

44歳 女性(伊丹市在住)

 春から地域の役員になり毎日忙しく、疲れがたまっていた。

その夏の猛暑によりさらに疲れが増し、8月上旬に体調を崩した。

 症状は、疲れやすい、頭痛、肩こり、夜によく目覚める、汗をかく、下痢と便秘を繰り返す、

食欲不振、胃痛胃もたれ、手足が冷える等である。

 特に食事がとれなくなり、来院時には体重の減少が著しく、ムコスタ(胃薬)を服用しても改善がなかった。

 治療は元来小児の頃よりお腹が弱く、下痢又は便秘がちであった体質のお腹を強くすることを目的に、最初の1か月は週2回、その後は週1~2回し3か月で改善した。ところが急な運動と、いつもより多めの油物を摂った後、再び腹が張り(膨満感)食事がとれなくなった。その後食事指導と治療をして改善した。現在予防も兼ねて来院。

47歳 女性 (伊丹市在住)

当時40歳で来院。現在はメンテナンスのために来院中。

来院する前の年の春先から仕事が忙しく、イライラし、時間に追われている気がしていた。仕事が落ち着いた11月末に発症。症状は、体の芯の震え、頭のふらつき、不安感が主訴。発症してから10か月目に来院したが芯のふらつきなどどれも症状が取れていなかった。

疲れや、生理前、肩の張りなどが強くなると震えがひどくなるので、自律神経のバランスを取っていくように治療する。

1回目の治療で芯の震えが止まったということで、安心されたようでした。その後震えは出てきたりなくなったりを繰り返したが、比較的早く震えが治まっていく。主訴以外に細かい症状があるが、(心臓がバクバクする、胃のむかつきなど)日常生活、仕事、女性特有のバイオリズムで大きく左右されていたものが、徐々になくなる。

治療1か月で不安だった震えが治まり、2か月目には薬を減らせるかもという自信もついてきた。調子の良い日も悪い日もあるが、「パニック障害」としては1年半で治癒したといっていいだろう。あとはストレスに強い自律神経にしていくというのを目的に来院してもらいました。今ではコンサートにも1人で行けます。