東洋医学
未病を治すと言うけれど、寝て頂かないとね!
治療にいらっしゃるのに、普段の不摂生をやめないなんて、悲しすぎます。残念でなりません。
「今日中に寝てくださいね」
「いや~目標は今日中に帰る事なんですよ~」
「・・・・・」「早死にしますよ。」
ほんとに働き方改革って何?
春めいたら
春めいたら、いろんな所が緩んできます。
粘膜系はもちろん、関節系も緩~くなってきます。
頭がぼんやりしてきたり、鼻炎も出やすいし、ぎっくり腰にもなりやすい。
のぼせ易いし、口角あたりに単純ヘルペスとか出てきたり、
かと思えば冬に逆戻りして、風邪をひく。
養生論では、春は、束ねた髪を解放し、ゆったりとした服装で、身体をのびのびと動かす。云々
とありますが、冬と春のこのきわきわの過ごし方はちょっと難しい。
加減が大事
汗を出すことは発散することなので東洋医学的には、気の流れが良くなるということです。鍼の効果はこれにあたります。
しかし発散するということは、気(エネルギーのことで精気のこと)が抜けることにもなりますから過ぎるとだるくなったりします。
長くお風呂に入って湯あたりするのはこれですね。体が弱っている時は鍼にもあたることがあります。
その場合には、先に気を補っておく必要があります。これを補気といい、お灸(温かい)が補気にはいいですね。
あたり加減と言いますか、軽くあたった方が効果としてはあるわけで、あたり過ぎないようにしていくのが、いい加減。
精気の少ない人の治療も運動も入浴もその加減がちょっと難しい。
有りあまってる人は抜くとすっきりします。
自律神経にダイレクト
自律神経の治療でダイレクトに効くのは鍼灸だけ!と、僕は思っています。
病気のなり方治り方。
何回かブログには書いているのですが、病気というのは概ね、
病気になる時は外から中へ、治る時は中から外へ症状が移りながら治っていく。
例えば、「肩凝りが最近なくなって楽だわ~でも胃痛がね~」と病が中へ入り、治療していくうち、「吐き気がなくなってきたけど、あちこちが痛くって、肩とか、頭痛とか…」という表現になっていくんですね。
1つ言えるのは、何でも『焦らないこと』です。
春に向けて今養生(冬の養生)
夜は早く寝、朝はゆっくりと起き、日の出日没に伴って起居すべきである。
欲望を潜めながら、すでに遂げたような満足感をも保つ。
体内の陽気を洩らさないように、寒い刺激を避け、体を暖かく包む。
養生法に則した人は、自然の変化に順応できるので、気候が狂っても、病気にはかからない。
病のある人は、養生と治療をし、昨年の春より健康に近づけておくべきである。
水を飲め飲めという人もいるけど…
民間療法みたいなこととか、案外病院でも、(熱中症は別ですが)水を必要以上に飲め飲めという人がいますが、人によりますので注意してください。
飲みすぎて体を冷やしてしまう人もいるわけです。胃腸を壊す人もいるわけです。ましてや平熱が35℃台の人も増えてきています。さらに冷やしてどうすんねん。(もっと患者さんを診てほしいという残念な気持ち)
東洋医学には『水毒』という概念があります。
自律神経の改善(全体と部分)
腹式呼吸や、運動をして、自律神経全体が強くなってきていても、自分の弱い部分の自律神経が持ち上がってこないことは良くあります。
例えば腹式呼吸は副交感神経を持ち上げやすい呼吸法ですので、人前に出てもドキドキしなくなったとか、寝起きが楽になったとかあっても、自分の一番弱い、胃腸の調子だけが何となく持ち上がってこない。
そんな時ダイレクトに鍛えてあげれるのが、東洋医学鍼灸なんです。
口が苦い(にがい)
口が苦いのは胃が悪いとよく聞きますが、
実はどちらかというと「肩こり」で苦くなることが割かし多いように思います。
ハイ。
気とは
東洋医学では「気」という概念があります。
これは西洋医学の言葉で言うと「自律神経」です。
もう一つの概念では「エネルギー」と言ってよいでしょう。
1つの名称で2つの意味、これだから東洋医学はややこしい。
ということで、「病は気から」は「病は自律神経から」と言っても過言ではないです。